長野の古い町なみ、善光寺参道から一本路地を入った路地三筋目に、赤い丸の看板と提灯が静かに灯ります。赤丸食堂は、1972年の創業以来、三代にわたりこの地で営みを続けてきました。私たちが大切にしているのは、観光客向けに飾られたものではなく、地元の皆様が日常的に通う町の台所としての味と、心地よい距離感です。お出しするのは、この小さな町で受け継がれてきた本処の野菜、信濃国境の川魚や日本海の鮮魚、そして大将自らが厳選した信州の地酒。創業から変わらぬ秘伝の味噌だれで煮込む名物赤丸どて焼をはじめ、三代目が築地や京都祇園での修行で培った確かな技術で引く出汁や魚料理が、今宵もテーブルを彩ります。カウンター越しに大将の手仕事を眺めながら、肩の力を抜いてちょいと一杯。家訓であるええ加減がちょうどええという言葉の通り、押し付けがましくない温かなおもてなしで、町の人も旅の途中の方も、誰もがほっと一息つける時間をお届けいたします。